蝋を使ったコバ仕上げ

珍しくコチラでチョットした事を・・・。

僕がやっている蝋を使ったコバ仕上げですが、たまにレザークラフトをやられているお客様から
「意味あるの?」
と訊ねられる事が御座いますので、どんな意味があるのか簡単にご説明を。

コバ仕上げも色々なのですが、一般的なのはフノリやコバ処理剤を使った仕上げでしょうか。
そもそもコバを仕上げずに作る場合もあるので本当に様々だと思います。
蝋を使った仕上げは非常に時間がかかるので、あまり見ないかも知れませんし、蝋を作る配分も人によって様々なので、どれが正解というのは無いと思います。

蝋を使いますと以前書いたように天然蝋に含まれる成分による効果と、防水性や、コバに蝋が含まれるので密度の高まり、生成りに使うと独特の色合いになるのも魅力かも知れませんが、色合いを出す為だけなら、染めで十分なのです。

僕の思う良さは、やはり耐久性だと思っています。
文章よりも画像が分りやすいので↓

僕の私物です。
なにせ自分用で作ったモノでしたので(笑)
ちなみに、初期は革が硬いので使い難さがあるかもですが、馴染むと革が膨らんできて、いい感じのボリューム感がでますよ。
それはさておき、この私物のカードケースにペーパーで傷を付けます。

残念な傷が付きました。ついでに、画像右端に爪を立ててます。
コレを適当な棒(今回はボールペンのプラスチック部分)で擦ります。
コバ磨きの道具があればソッチのほうが良いです。
すると・・・

傷が消えてきましたね。右にあった爪跡は消えて無くなりました。
更に少しだけ熱を持たせて磨きます。↓

ほぼ完全に消えました。
コレが蝋の特徴です。
コバに蝋が含んでいますから、そもそも荒れ難いですし、浅い傷なら少し磨けば戻りますので、道具等を持たない人でもお手軽かも知れません。
モチロン、通常の仕上げでも持ってきていただければ綺麗に処理をしてあげられますが、簡単な場合は自分で出来てしまう。
この辺が手間をかけてる理由です。
深い傷は消えませんので、その時はお気軽にご相談下さい・・・
ではでは

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