以前から友人などに頼まれて作る事があった宵越し財布。
今回はお客様からご依頼いただきました。
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シンプルなホースハイド製の宵越し財布
染料仕上げで肌触りが良い馬革で制作した宵越し財布。
この財布、毎回型紙を捨ててしまっていて、その度にサンプルを一度起こしています。
物としては難しく無いのですが、前例を公開している分 サイズ感を変えてしまう訳にはいかないので
持っている友人にサイズを聞き、サンプルを組んでサイズ感を確かめてから本番。
そうしているのには他の理由もあり、そろそろこの革のストックが無くなります。
この馬革は 染料仕上げの非常にナチュラルな表情の革なので、原皮の段階で付いている傷などは隠れていません。
牛革と比べ、運動量の多い馬のほうが当然傷が多いですから、
完全に避けようとすると 革の効率が著しく下がるのでお客様へのご負担が大きくなってしまいます。
その為、馬、牛に関わらず ある程度の範囲で原皮からの傷は含ませているのですが、
深い傷や、範囲が大きい場合は、どうしても避けたいワケであります。
そうなると、残り少ないストックから無駄を出すわけにもいかないので、
クズ材でチェックしているワケです。
というか、ちゃんと型紙を、もしくは採寸を残しておけば良かっただけなのですが・・・。
そんなワケでもうストックが尽きかけておりますので、作れてあと一個でしょうか。
その1個も普段より傷を含んでしまう事になると思うので、顔の見えない状態でのご依頼の場合ちょっと嫌かも・・・。
ヌメなら作れなくも無いですが、袋物には不向きなのでイマイチです。
帆布なら結構良い感じになると思いますから、自分用で1個作ってみようかな。
ではでは。
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