小銭入れとキーホルダーの補修

小銭入れとキーホルダーの補修依頼です。

小銭入れの補修

PICT_20150927_122944

以前から作っているこの小銭入れは麻糸で縫っているので数年で糸が擦れて無くなってしまいます。

PICT_20150927_123002

手縫いで縫う物は補修がしやすいのであえてやや弱い糸を使って、革が弱ったときに糸が革を裂いてしまう事が無いように麻糸を使う事にしているのですが、何処かにぶら下げていたり、擦れる機会が多いモノの場合やや糸の劣化が早い印象を受けます。

補修後

PICT_20150927_164400

PICT_20150927_164423

革よりも弱い糸なので、針目に損傷はあまり無く綺麗に治せるワケですが、擦れる機会が多いと思われるモノは糸切れの発生し難い糸に変えようかは毎回の悩みです。

そのほうがお客様にとってもある意味『長くもつ』と思ってもらえるのかも知れません。商売としても、まさか3800円の商品の補修代として沢山お金をいただけるワケでもなく、ですが、解体→縫い直し と全く時間がかからないワケもなく非効率極まりない。

ただ、長く修理の必要性は無いけれど修理が必要となる時には革が裂けてしまっている可能性があるのと、修理を繰り返しながらでも革は長く保てるの どっちが良いのか未だに分かりません・・・

ちなみにこの小銭入れ、普段は革紐を使っているのですが、切れ難いモノを依頼されたので今回は別の紐にしています。革紐が強いと思っているお客様も多かったりしますが、そーでもなかったりします。
作った当初は革紐では無かったのですが、お客様から革紐が良いと多数声を頂き革紐にしました。補修の際や、ご要望の際に変更出来るよう別の紐も持っていますので、差し替えは問題ありません。
一応、雰囲気を著しく落とさない範囲で切れ難いモノにしていますが、必ず劣化はしますので考え方は人其々かと思います。

キーホルダーの補修

キーホルダーのほうはボタンのメス側が取れてしまったようです。
PICT_20150927_123749

よりによって頭を隠した仕様なのでやはり解体。
ミシン縫いなので縫い直しもワリと面倒です。
針目を拾ってミシンを回さないと針穴が増えて良くありませんから。

PICT_20150927_164534

PICT_20150927_164447

最後にコバももう一度仕上げて終わり。
蝋で仕上げたキーホルダーでしたので、コバは結構簡単に戻ります。

ではでは。

コメントを書く

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください