あまり大々的にやっていないオリジナルTシャツの制作作業ですが、たまたま友人からお願いされたのでご紹介いたします。
MinechikaオリジナルTシャツの制作
スポンサーTシャツという部類のTシャツです。
キックボクシングの試合があるとの事で、以前製版していた版を使用して5枚という極少量のみお願いされたので作業しておりました。
フロントはギャグ的なデザインですので控えますが、フロント、バッグ、袖の3か所にプリントを落としております。インクはプラスチゾルを使用しております。
プラスチゾルを使う理由
プラスチゾル と聞いて、理解する方は少ないかと思いますがインクの種類です。
Tシャツで使用するインクは主に水性と油性があり、プラスチゾルは油性なります。国内では水性バインダーのほうが一般的な傾向な気がします。一方プラスチゾルは海外製になり、恐らく輸送コストの関係からなのかやや高い印象です。
種類に関しても水性バインダーのほうが豊富で入手経路も沢山ある気がします。
なのに何故プラスチゾルを使っているかというと…。当店は当然の事ながらお客様のご来店があり、その時々で手が止まります。手が止まる時間も全く読めませんし、作業中だから…等と言いたくもありません。その為、自然に乾燥が始まってしまう水性バインダーでは最悪版を詰まらせてしまいます。
一方プラスチゾルは熱乾燥が必要なので、長時間手を止めても版が詰まる事は無いのが一番の理由です。
特に『プラスチゾルが優れているから』とかでは無く、環境的な部分です。僕が参考にしているインク屋さんも、水性バインダーにもプラスチゾルにもそれぞれ良いトコロがあり、デメリットもあるとおっしゃっています。
少ししか触れていませんが、インクもそれぞれ様々で、水性バインダーにもプラスチゾルにも、更に添加剤にも沢山の種類があって、ナカナカ奥深い世界なのです。
ありふれていますし、作り手や材料屋さんはなかなかクローズUPされず、所詮『ブランド』や『価格』に目が行きがちな世界ですので、ナカナカ感じ難い部分なのだとは思いますが、手を動かす人達は色々考えていたりするワケです。
偉そうに書きましたが、専門職では御座いませんので言葉が足らない点は何卒ご理解下さい。